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zoom RSS 北斎の娘、葛飾応為

<<   作成日時 : 2014/03/10 13:49   >>

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今、名古屋ボストン美術館で開催中の北斎展の中で、密かなる存在感漂う「三曲合奏図」が気になって調べてみた。

北斎の三女とされる、お栄(えい)、(阿栄(おえい))の作で、こんな言われ方は作者不本意だろうけれど、“画狂卍”を名乗る父の傑作の中で、それを見守るかのように展示されていた。

だが、それは決して父には及ばず、という意味ではなくて、その画力、腕の良さ、構図、色彩感は、父譲り以上で、私はお栄の絵の迫力の前に、立ち尽くしてしまった。

しかも、何かしら可愛らしささえ感じられる位置に展示されていて、ちょっとお茶目な印象さえ持った。

こちらが↓その絵の所蔵元、ボストン美術館のサイトです。
http://www.mfa.org/collections/object/three-women-playing-musical-instruments-26487

三人の女性の着物や顔つきなど、巧みに年齢が描き分けられていて、そこも見ていておもしろかった。

演奏してるのはどんな場所なのか?

合奏というけれど、着物の華やかさに落差があって、何かそれぞれが、違う場所で奏でているような、へんな違和感は、私の無知からなのか?

手前の女性は若く、妖しげに舞う蝶の文様の着物。

襦袢の裾には、赤地にクモの巣の文様が描かれ、その上を小さな蝶、あるいは蛾がヒラヒラと舞う。クモの巣の細い糸はキラキラ光って見える。

あまりに美しくしげしげと見入ってしまった。

他の2人の着物は少しずつ地味で普段着のようにも見えるし、向かって右の人はけっこう年増のようだ...。

楽器を弾く指先は長く大きく、仕草自体がデフォルメされていて、盛んに動きを感じる。

構図じたいに躍動感があり、楽器の演奏が今にも聞こえてきそうだ。

こんな凄い絵を描いた北斎の娘、お栄。

雅号を葛飾応為という。

父、北斎に似て質素な生活を苦にすることはなかったが、一方で酒も煙草も嗜み、任侠風を好み、男まさり、多少慎みを欠いた面があったという。

wikiによると、堤等琳の門徒、南沢等明に嫁したが、父譲りの画才と性格で、夫の絵の拙い所を指して笑ったため離縁され、出戻り娘となり、晩年は北斎と起居を共にしたらしい。


また、ある日、入門生の露木為一が、絵が上達しない自分を嘆いていると、娘の応為が、

「おやじなんて、子供の時から80幾つになるまで毎日描いているけど、この前なんか、腕組みをしたかと思うと、猫一匹すら描けねえと、涙流して嘆いているんだ。

何事も自分が及ばないといやになる時が上達する時なんだ。」

そう言うと、そばで聞いていた北斎が「まったくその通り、まったくその通り」と賛同したというエピソードが載っていた。

応為のお茶目な印象は、占いに凝ったり、茯苓を飲んで女仙人に憧れたり、小さな豆人形を作り、売っては小金を稼いでいたり...とか、熱中しやすく、アクティブでユニーク、情熱の女性だったらしく、その気質からだろう。

友達にはなれないかもしれないが、姉御肌のお栄さんに、一度といわず会ってみたかった、なんて思ってしまった。

★北斎展は23日まで、名古屋ボストン美術館で。その後、神戸市、北九州市、東京と巡回します。






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